通じるビジネス英会話を短期で習得するための方法
通じるビジネス英会話を短期で習得するための方法
英語を話すとき、日本語で文を作ってから訳していると、返答までに時間がかかります。英語思考モードへの切り替えは、日本語を完全に消すことではありません。短い英語をそのまま理解し、知っている表現ですぐ返す範囲を少しずつ広げていきます。
英語思考モードとは、頭の中に浮かんだ日本語を一語ずつ英語へ置き換えるのではなく、場面や気持ちから英語を直接出す状態です。たとえば、飲み物が欲しいときに「何か飲みたい」を英訳するのではなく、「I want something to drink.」とそのまま思い浮かべます。
学習を始めたばかりなら、日本語を使って英文の意味を確かめる場面があっても問題ありません。すべての思考を英語へ変えようとすると、言葉が出ないたびに焦りやすくなります。すぐに英語が浮かぶ身近な場面から、切り替えられる範囲を増やすことを目指しましょう。
英語で話している途中に日本語へ戻りやすい場面には、いくつかの傾向があります。長い説明をしようとしたとき、ぴったり合う単語を探しているとき、文法を間違えないように意識しすぎたときなどです。
会話中に止まったら、後で原因を短く振り返ってみてください。「言いたい単語を知らなかった」「日本語と同じ長さで話そうとした」「時制を考えて止まった」と分けると、練習する内容が見えてきます。
単語が出なかった場合は簡単な言葉で説明する練習、長い文で止まった場合は短く区切る練習が合います。日本語で考えたこと自体を気にするより、どの時点で切り替えが止まったのかを確かめてください。
英語思考モードへ入りやすくするには、複雑な意見より、目の前の状況を短い文にするところから始めます。朝なら「I’m still sleepy.」、外へ出たときは「It’s warmer than yesterday.」のように、その瞬間に感じたことを英語にします。
正確で長い英文を作る必要はありません。「I’m hungry.」「I need a break.」「The train is late.」など、自分が知っている表現で十分です。短い文なら、語順や文法を考える時間を抑えられます。
日本語の文章を英訳するのではなく、見たものや感じたことへ英語で反応する練習を重ねると、英語へ切り替わるまでの間を短くできます。
英語思考モードは、英会話レッスンの時間だけで身につけるものではありません。日常の短い時間に英語を思い浮かべる回数を増やすと、会話が始まったときにも英語へ入りやすくなります。
朝の支度、通勤、食事、買い物など、毎日繰り返す行動へ英語を置いてみましょう。同じ場面では似た言葉を使うため、表現が口になじみやすくなります。新しい英文を次々に覚えるより、よく使う文を何度も口にするほうが会話へ移しやすくなります。
独り言なら、相手の返答を気にせず、自分のペースで英語を出せます。今していることや次に行うことを、そのまま短く話してみてください。
料理中なら「I need to wash these vegetables.」、出かける前なら「I can’t find my keys.」、帰宅後なら「I had a long day.」と表せます。知らない単語が出ても、すぐ辞書を開かず、知っている言葉で近い内容を伝えてみましょう。
声を出しにくい場所では、頭の中だけでも構いません。決まった生活場面で同じ英語を繰り返すと、その場面を見ただけで言葉が浮かびやすくなります。
会話のたびに英文を一から作ると、日本語で考える時間が増えます。自分がよく話す内容は、短い文の形を先に持っておくと便利です。
予定を話すなら「I’m planning to ~.」、経験を伝えるなら「I’ve been to ~.」、意見を述べるなら「I think ~ because ...」のように、土台となる部分を覚えます。後ろの単語を入れ替えれば、複数の話題へ使えます。
自己紹介、仕事、休日、好きな食べ物など、よく尋ねられる内容も短く準備しておきましょう。長い文章を丸暗記せず、会話に合わせて組み替えられる長さにしておくのがコツです。
英語で話し始めても、言いたいことが複雑になると日本語へ戻りやすくなります。そのようなときは、日本語と同じ情報量を一度に伝えようとせず、内容を短い文へ分けてください。
たとえば「昨日は仕事が忙しくて帰宅が遅くなったので、夕食を作らずに外で食べました」と一文で話そうとすると、途中で語順に迷いやすくなります。「I was busy yesterday. I got home late. So I ate out.」と分ければ、知っている表現だけでも内容を伝えられます。
考える時間が必要な場合は、「Let me think.」「How can I say this?」と口にしても構いません。無言で英訳を続けるより、会話の流れを保ちながら次の言葉を探せます。
日本語で思い浮かんだ言葉と同じ意味の英単語が見つからないと、会話が止まりやすくなります。ぴったりの訳が出ないときは、その言葉が表す状況を簡単な英語で説明しましょう。
「気まずい」が出てこなければ、「I didn’t know what to say.」と状況を伝えられます。「面倒くさい」を一語で言えなくても、「I don’t feel like doing it.」と気持ちを表せます。
日本語と同じ表現を探すより、相手に伝わる短い説明を選ぶと、英語思考モードを保ちやすくなります。文法や単語の細かな間違いを恐れず、まず知っている英語で返してください。
英語思考モードへの切り替えは、日本語を完全に使わなくすることではありません。日本語へ戻りやすい場面を知り、目の前の出来事を短い英語で表すところから始めます。独り言や使い慣れた文を通して英語を思い浮かべる回数を増やし、会話では完璧な訳を探さず、簡単な説明で返しましょう。
一人で練習していると、言い換えた英語が相手に伝わるのか、自分では判断しにくいことがあります。英語へ切り替えたまま話す経験を増やしたい方は、もう一つの選択肢として英会話スクールを利用する方法もあります。講師とのやりとりを重ねれば、とっさに短く返す練習や、伝わりやすい言い換え方を身につけられます。